なぜ昔の木造建築は長く残る?
~8月29日「文化財保護法施行記念日」に考える、日本の木の家~
皆さま、こんにちは!
前橋・高崎・渋川を中心に、群馬で本物の木を使ったナチュラルで快適な家づくりをしている寺島製材所の田中です。
突然ですが、8月29日は何の日かご存じですか?
8月29日は「焼肉の日」が有名ですが、実は**「文化財保護法施行記念日」**でもあります。
そもそも「文化財保護法」とは?
1950年8月29日に、貴重な文化財を守り、後世へ伝えていくための「文化財保護法」が施行されました。
建物や美術工芸品、史跡など、日本の大切な文化を未来へ残していくための法律です。
今回はそんな記念日にちなみ、何百年も受け継がれてきた日本の木造建築と、現代の「木の家」について考えてみます。
なぜ日本には「古い木造建築」が多いの?

日本の伝統的な建築では、古くから木材が主要な建築材料として使われてきました。
その理由のひとつが、日本の気候です。
日本は地域によって差はありますが、四季があり、雨が多く、湿度の変化も大きい国です。
そんな環境の中で、日本の大工さんたちは長い年月をかけて、
「木をどう使えば、長く建物を維持できるのか」
という知恵や技術を積み重ねてきました。
例えば、
- ・雨から建物を守る深い軒
- ・建物内部に湿気をためにくくする工夫
- ・木材の性質を考えた使い分け
- ・木組みなどの伝統的な施工技術
- ・傷んだ部分を修繕しながら使い続ける考え方
などがあります。
「木だから何百年ももつ」という単純な話ではありません。
木の性質を理解し、適切に使い、建物を大切に維持してきたこと。
そこに、日本の木造建築が長く残ってきた理由のひとつがあります。
木は「古くなる=悪くなる」ではありません

木材というと、「時間が経つと腐るのでは?」
と思われる方もいるかもしれません。
もちろん、木材も水分や湿気の影響を受けます。
しかし、適切な環境で使用され、雨水などから守られていれば、木材は長い年月にわたって建物を支えることができます。
古い木造建築を見ると、柱や梁などに年月を感じさせる風合いが生まれていることがあります。
新品のときにはない、木の色や艶、傷なども、その建物が歩んできた歴史の一部です。
「古くなったから価値が下がる」のではなく、「時間を重ねることで価値が生まれる」。
これは、木という素材の大きな魅力のひとつではないでしょうか。
昔の大工さんは「木の個性」を見ていた

昔の木造建築を語るうえで欠かせないのが、大工さんの存在です。
木には一本一本、個性があります。
木目や節、硬さ、乾燥状態などが異なります。
そのため、昔の大工さんは木材をただ同じ材料として扱うのではなく、
「この木はどこに使うのが適しているか」
を考えながら建物をつくっていました。
これは現在の家づくりにも通じる考え方です。
製材所では、丸太から木材を製材する際にも、木の状態や特徴を見ながら材料をつくっていきます。
木を知ること。
そして、その木を適材適所で使うこと。
それは、昔から続く日本の木造建築の大切な考え方です。
「長く住める家」は、丈夫なだけではありません
現代の住宅では、耐震性や断熱性、省エネ性能など、さまざまな住宅性能が求められています。
もちろん、これらはとても重要です。
しかし、長く住み続けられる家を考えるとき、
「丈夫につくること」だけでなく、「長く大切にしたくなること」
も大切なのではないでしょうか。
木の質感を感じられる床。
年月とともに味わいが増す素材。
家族の思い出が刻まれていく柱や建具。
家族構成や暮らし方が変わっても、手を加えながら住み続けられる間取り。
そんな「時間とともに価値が増していく家」も、これからの住宅には必要なのかもしれません。
現代の「木の家」に受け継がれているもの

昔と現在では、建築技術も住宅性能も大きく進歩しています。
耐震技術、断熱材、サッシ、換気設備など、現代の住宅には昔にはなかった技術がたくさん取り入れられています。
一方で、「木の性質を理解して使う」
という考え方は、今でも大切です。
無垢材には、木そのものの質感や香り、経年変化を楽しめる魅力があります。
そして、木造住宅には、構造材として木を活かしてきた日本ならではの文化があります。
新しい技術を取り入れながら、昔から受け継がれてきた「木を活かす知恵」も大切にする。
それが、現代の木造住宅づくりにつながっているのではないでしょうか。
何百年も残る建物から、現代の家づくりを考える
8月29日の「文化財保護法施行記念日」。
普段はあまり意識することのない記念日かもしれません。
しかし、何百年もの間、大切に守られてきた建物に目を向けてみると、
「家は、建てて終わりではない」
ということに気づかされます。
どんな材料を選ぶのか。
どんな技術で建てるのか。
そして、完成した家をどのように暮らし、手を入れながら次の世代へつないでいくのか。
日本の木造建築が長い歴史の中で教えてくれるのは、単に「昔の建物は丈夫だった」ということだけではありません。
木を知り、木を活かし、建物を大切にする。
その考え方は、これからの家づくりにも受け継いでいきたいものです。
寺島製材所では、製材所として木材に向き合いながら、木の魅力を活かした家づくりをお届けしています。
「木の家ってどんな家?」
「無垢材にはどんな特徴があるの?」
「長く暮らせる家をつくりたい」
そんな方は、ぜひお気軽にご相談ください。
8月29日をきっかけに、あなたの家も「何十年、何世代と大切にしたい家」について考えてみませんか?
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