皆さま、こんにちは!
前橋・高崎・渋川を中心に、群馬で本物の木を使ったナチュラルで快適な家づくりをしている寺島製材所の田中です。

丸太の製材が終了し、乾燥機運転中ですので、本日は木材の乾燥の必要性についてお伝えしたいと思います。

原木丸太から製材したばかりの木材製品は、まだ水分をたくさん含んでおり、「生材(なまざい)、グリン材(グリーン材)」と呼ばれる状態です。
建築資材として乾燥材が求められる理由は、この生材は乾燥が進むにつれ、変形や収縮が起こってしまい、建築構造上、不具合が生じるからです。

KD材(キルンドライ)・・・人工乾燥材。キルンとは窯の意味で、温度や湿度、風量等を制御できる釜に入れて短期間で乾燥させた材。

AD材(エアードライ)・・・自然乾燥材。天然乾燥材で、機械は使用しないで、文字通り自然に乾燥させた材。

一般に「乾燥材」とされる基準は、含水率20%とされています。 
150%近い状態から20%まで落として行く工程が、乾燥作業に当ります。

「乾燥材のメリット」

1.施工後の狂いが少ない。
木材は繊維飽和点(含水率約30%)以下になると収縮し始めます。これによって反りやねじれ,割れなどが発生し,床鳴りやクロスのしわ,ドア開閉の不具合
などが生じます。よって、乾燥が必要になり、乾燥後は寸法変化が少なくなります。

2.木材の強度性能が高くなる。
木材は含水率が低くなる程、強度が高くなります。

3.腐りにくく、シロアリにも強い材料になります。
一般に、木材の含水率が繊維飽和点よりも低い場合、木材腐朽菌による被害は発生しないと言われています。

4.工期が短くてすみます。
乾燥していない材で住宅を建てると骨組みが終わってから、約2カ月間自然乾燥が必要です。乾燥材は工期が短縮するので費用の面でも大きなメリットがあります。

当社の人工乾燥機は蒸気式の高温乾燥機です。

あらかじめセットした乾燥スケジュールをプログラム制御により運転して、約1週間ほどかけて、含水率を20%以下にまで落としていきます。

乾燥するという事は、木材から水分が抜けるという事で、野菜や魚でも保存用に乾燥させると縮みますが、これと同様の現象が木材にも起きるわけです。
木材は野菜や魚ほど縮むことはありませんが、乾燥による変形・収縮で、曲り・反り・割れが生じる事になるので、生材の状態のまま使用して住宅を建築した場合には、後に自然乾燥してきた際、この変形や収縮の度合いが大きい為に、家の構造に歪みが起きる可能性が高くなります。 
だから乾燥材が必要になるわけです。

寺島製材所では、自社工場内に高温蒸気式の木材乾燥機を備えており、含水率は現場搬入時で8%~12%で推移しております。
ぐんま優良木材としてはもちろん、水分量の安定といった点でも建てた後の不具合を抑えることができる水準です。

何度かお伝えしていますが、弊社では一般的に使用される木材よりも、木目が細かく樹齢の高い丸太を厳選して仕入れ、丸太から製材・乾燥・加工まで一貫して行っています。
他社には真似のできない弊社の強みであり、家づくりポイントのひとつになります!

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