「浸透桝(しんとうます)」ってご存じですか?
皆さま、こんにちは。
前橋・高崎・渋川を中心に、群馬で本物の木を使ったナチュラルで快適な家づくりを行っている寺島製材所の鈴木です
家づくりをしていると、普段の生活ではあまり聞かない言葉がたくさん出てきます。
その中のひとつが、「浸透桝(しんとうます)」です。
現場を見ていると、建物の周りに小さな「桝(ます)」が設置されているのを見かけることがあります。
「これって何のためにあるんだろう?」
と思ったことがある方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、そんな「浸透桝」について簡単にご紹介します!
浸透桝とは?
簡単にいうと、雨水を地面の中へ浸透させるための設備です。
屋根に降った雨は、雨樋(あまどい)を通って地面へ流れていきます。
その雨水を浸透桝に集め、桝の周囲から少しずつ地中へしみ込ませていきます。
イメージとしては、
「雨水をそのまま流すのではなく、地面にゆっくり返してあげる」
という感じです。

どんな時に設置するの?
浸透桝は、すべての住宅に必ず設置するというものではありません。
土地の条件や地域のルール、雨水をどのように処理するかによって設置方法が変わります。例えば、
・雨水を側溝や下水道などへ流すことが難しい土地
・敷地内で雨水を処理する必要がある場合
・自治体などから雨水浸透施設の設置を求められる場合
・土地の地盤や周辺環境などから、浸透処理が適している場合
などがあります。
ただし、どんな土地でも浸透桝を設置できるわけではありません。
地盤の状態や土質、地下水位、敷地の高低差などによって、雨水がうまく浸透しないケースもあります。
そのため、土地を購入して家を建てる場合には、
「この土地では雨水をどう処理するのか?」
ということも確認しておくことが大切です。

実は土地選びにも関係しています!
家づくりというと、
「どんな間取りにしよう?」
「キッチンはどんなものにしよう?」
「外観はおしゃれにしたい!」
など、建物のことを考えることが多いですよね。
もちろん、それも大切です。
しかし、住宅営業をしていると、建物だけではなく「土地の条件」も非常に重要だと感じます。
例えば、同じ大きさの土地でも、
・道路との高低差
・排水の状況
・雨水の処理方法
・地盤の状態
・上下水道の引込状況
などによって、必要な工事や費用が変わってくることがあります。
「土地の価格が安かったからお得!」
と思って購入したものの、後から予想外の造成工事や排水工事などが必要になってしまった……。
なんてことにならないよう、土地と建物をセットで考えることが大切です。
家づくりは「見えない部分」も大切
浸透桝は、完成した住宅を見てもなかなか目立つものではありません。
ですが、雨が降ったときに敷地内の雨水を適切に処理するための、大切な設備のひとつです。
家づくりでは、キッチンやお風呂、外観などの「目に見える部分」に目が行きがちですが、
実は、完成すると見えなくなる部分にもたくさんの工夫があります。
基礎や地盤、断熱、給排水、雨水処理など……。
こうした一つひとつの積み重ねが、安心して暮らせる家につながっていきます。
最後に
私自身、住宅営業をしていると、お客様から
「これって何ですか?」と質問されることがあります。
実は私たちが当たり前のように使っている建築用語も、一般の方からすると「初めて聞いた!」というものがたくさんあります。
だからこそ、できるだけ分かりやすくお伝えすることも、住宅営業の仕事のひとつだと思っています。
「こんなこと聞いていいのかな?」
と思うような小さな疑問でも大丈夫です!
土地のこと、建物のこと、費用のことなど、家づくりで気になることがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました(^^)
