皆さま、こんにちは!
前橋・高崎・渋川を中心に、群馬で本物の木を使ったナチュラルで快適な家づくりをしている寺島製材所の田中です。

さっそく本題に入りますが、最近はネットや量販店で誰でも安く購入することができるようになり、「好きなものを選びたい」「コストダウンしたい」といった希望から施主支給を検討する人が増えています。
ネット上では施主支給のメリット・デメリットをまとめた記事もたくさん見られ、コストダウンできるという意見もあればかえってコストアップになるという意見もあります。
結論から言うと、施主支給は必ずしもコストダウンになるとはいえませんがコストダウンにつなげる方法があるというのが実情です。
ポイントは、何をどこまで自分たちでやるのか、住宅会社とどんなふうに連携をとるのか、です。

施主支給に向いているものをご紹介する前に、向いていないものをまとめます。
施主支給に向いていないのは、配管・配線などが複雑で、住み始めてから故障した場合に原因の追究が難しいケースがあるものです。

具体的にいうと、システムキッチンやユニットバスの施主支給はおすすめできません。
システムキッチンやユニットバスは配管などが複雑で設計段階からメーカーと住宅会社の連携が必要ですし、住み始めてからも故障する恐れがあります。
通常通り住宅会社を通じて購入・施工した場合、故障しても建築業者が責任を持って対処してくれます。
ところが、施主支給だとモノに問題があるのか工事に問題があるのかという責任の所在がわかりにくくなって、対応が遅れてしまうことがあります。
毎日使う水廻りの設備は不具合があればすぐ直してほしいですよね。
システムキッチンやユニットバスの施主支給が絶対にダメだとは言いませんが、住み始めてからのメンテナンスに不安がある設備機器は住宅会社に任せた方が安心できるのは間違いないでしょう。

また、取付費や運搬費にも注意が必要です。
ネットの施主支給専門ショップなどではシステムキッチンやユニットバスが定価の6~7割引で売られていることがあります。
これだけを見ると確かに安いですが、取付費や運搬費を合わせると住宅会社を通じて購入した方が安くなるケースもありますので早めに住宅会社に相談するのがよいでしょう。

一方、施主支給に向いているものは、照明器具、手洗い鉢(洗面ボウル)、鏡、タオルリング、ペーパーホルダーなどが挙げられます。

最近は弊社でも、照明器具、タオルリング、ペーパーホルダーなどを施主支給されて、設置することが多くあります。

簡潔に言うと、施主支給でおすすめなのは、ただ取り付けるだけの小さなアイテムです。

建物の配管や配線との接続が必要なものや大物は、トラブルの元ですのでできれば避けて頂きたいものです。

実際に施主支給するときの注意点として、

運搬時に破損・故障した場合、お施主様が購入先と交渉しなければならない。

特に、施工のタイミングに合わせて納品することは非常に重要です。
住宅の建築工事はいろいろな工種の連携で成り立っているので、ひとつ納品が遅れると全体の工程に影響してしまいます。

施主支給品の保管場所にも注意が必要です。
施主支給品を事前に渡されることがあり小物であれば事務所などで保管することができますが、ここには見えない費用がかかることを考えて頂きたいです。

大物の場合は広い保管場所が必要ですし、できることならお客様の家で施工するタイミングまで保管することをお願いしたいと思います。

現場に置いておけばいいと考える人もいると思いますが、現場は工事を進めやすいように使う物だけを段取りよく現場へ搬入するようにしています。
まだ施工までに時間がある大物の施主支給品を置いておくと、工事の邪魔になってしまいます。

配管・配線などの工事に間に合うように購入品を決定し、実際の施工日に合わせて納品するのが施主支給をスムーズに行うポイントだといえます。

また、現在はコロナ渦やウクライナ情勢の影響もあり、照明器具や住宅設備などの納品に遅れが生じているものがあります。
これから家づくりを検討中の方や現在建築中の方も注意して頂ければと思います。

ほとんどの住宅会社で、こうしたことを尋ねればきちんとアドバイスしてくれるはずです。
実際に施主支給を行うときには住宅会社も実際に取り付けるために必要な情報を調べなくてはいけませんが、それには費用がかかるということも知っておいていただきたいと思います。
コストダウンのために施主支給をする場合、モノの値段だけでなく、関連して発生する費用も考慮して決める必要があります。

住宅会社に迷惑を掛けない、そして自分たちも嫌な思いをしないために、施主支給アイテムは慎重に検討して早めに選びましょう。

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