皆さま、こんにちは!
前橋・高崎・渋川を中心に、群馬で本物の木を使ったナチュラルで快適な家づくりをしている寺島製材所の田中です。

早速ですが、今日のテーマは床の「見切り材(みきりざい)」についてお話させて頂きます!

見切りとは、フローリング材や壁材、カーペットなど様々な素材の切れ目や境目を別々の素材として分ける造作を示します。

「見切り」といっても業界によって少し異なったりしますが、建築業界では素材の切り替わりポイントやその仕上がり具合を示すことが多いです。
また見切りに用いられる建材を「見切り材」と呼びます。
役割としては、部屋の境目を区切ったり、段差をなくしたり、角や端の剝がれを防ぐといった役割があります。

お家づくりの際に最初から見切り材まで考慮するのはかなり少数派といえます。

しかし「見切り材だけが唯一の後悔」という声が上がるほど、空間の仕上がりを左右する大切な要素のひとつなのです。

何が後悔しやすいポイントかといえば「見た目」です。

見切り材は全体の面積からするとごくわずかですが、選び方を間違えると非常に悪目立ちしてしまいます。

ここで、見切り材選びで失敗しないためにおさえておきたいポイントをご紹介します。

失敗談の共通点は、見切り材が悪目立ちしていること。

よって、基本的には見切り材を目立たせないというのがまずおさえておくべきポイントです。

基本的にはどちらかの床材に色と素材を寄せていくのがおすすめです。

上記写真は、弊社標準仕様のフローリングとクッションフロアの切り替え部分に使用した、自社工場制の木製見切り材です。

フローリングに近い素材・色にすることで、目立ちにくく仕上がっています。

見切り材は木材や樹脂製が最も多く流通していますが、金属製のアルミや真鍮、ステンレスの見切り材があります。

金属製の見切りは他の見切り材と比べて細めなので、スタイリッシュな仕上がりになります。

つなぎ目を目立たせることなくおしゃれな雰囲気を出したいという時にもピッタリです。

上記写真は、タイルとフローリングの切り替え部分に真鍮の見切り材を入れた例です。

基本は目立たせない方が良い見切り材ですが、真鍮の見切り材はゴールドなので、どちらかというと目立ちます。

同じく真鍮のコンセントプレートやスイッチと組み合わせると、統一感が生まれ、経年変化が楽しめる空間へと仕上がります。

今回は、見切り材についてお伝えしました。

リビングとキッチン、廊下と寝室などで床材を切り替えるときは、是非見切り材の選定までこだわってみてください。

基本は「目立たせない」ことです。

アルミやステンレス、真鍮などの金属製の見切り材も空間がぐっと引き締まります。

ちなみに私がおススメするのが、森田アルミ製の「keid」という商品です。

ステンレスよりもお手頃価格で4mmと細いながらもT型の形状にすることで、かぶせを作り施工性も実現した床見切りです。

1mmかぶせのあるT型形状がタイルやフローリングをつなぎ、端部を綺麗に納めてくれます。

“神は細部に宿る”のです!

本日はここまで。

それではまた次回♪

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