皆さま、こんにちは!
前橋・高崎・渋川を中心に、群馬で本物の木を使ったナチュラルで
快適な家づくりをしている寺島製材所の田中です。

本日は、工場で縁甲板の製造中でしたので、縁甲板についてお伝えします。

縁甲板(えんこういた・えんこいた)とは、長手方向を実加工した板で、床の仕上げに用いられる和風のフローリング材のことです。

縁甲板は、本来は縁側の甲板という意味で、縁側は、家の部屋の外側を取り囲むように作られている廊下で、廊下を覆い肌に触れる板が縁甲板だったのです。

しかし現在では、縁側や畳敷きの部屋がある家は少なくなり、縁甲板はフローリングとほぼ同じような意味で使われることが多くなってきています。

縁甲板もフローリングも、板を組む時に凸部分を凹部分にはめ込む本実加工(ほんざねかこう)をしています。

そのような作りにすることで、浮き上がりを防ぎ、打ち込む釘を目立たなくしているのです。

従来、縁甲板の材料としては、杉・ヒノキ・マツなどの針葉樹が代表的で、一本の木から一枚の板を切り出してきた、無垢材を特に指していましたが、時代の移り変わりとともに広葉樹や輸入木材も使用されるようになっています。

徐々に都会で縁側というスペースを計画される事が少なくなってきており、縁甲板は縁側に使うと言うよりも、廊下に使用される材料として、扱われるようにもなりました。

一本の木から一枚の板を切り出した実(さね)加工の板でも、使われる場所によって呼び方が変わります。

床に張られる場合には、縁甲板やフローリングと呼ばれ、天井や壁に張られる場合は羽目板と呼ばれます。

ただし、一般的には天井や壁に張られる羽目板は縁甲板に比べて厚さが薄くなります。

縁甲板は床で上に置かれるものなどを支える必要があるため、12ミリ~以上の厚みとすることが多いのに比べ、羽目板の場合は8ミリ~11ミリ程度のものが多いです。

弊社工場での縁甲板の製造過程は

モルダーという機械で、実加工・反り止めの裏溝をついた後、節のヒビ割れや欠け節、抜け節のあるところをすべて手作業でエポキシパテで埋めます。

そして、ワイドサンダーという機械に通し、表面を平滑にきれいした後、最後に浸透性の自然塗料で塗装までして、仕上りになります。

このように弊社では手間隙をかけて杉材の縁甲板・フローリングを製造しています。

完成現場見学会にお越しいただいた際には、無垢材の良さである、ぬくもり・あたたかみを感じて頂ければと思います!

本日はここまで。

それではまた次回♪

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