寄棟屋根について
皆さま、こんにちは!
前橋・高崎・渋川を中心に、群馬で本物の木を使ったナチュラルで快適な家づくりをしている寺島製材所の田中です。
先日、弊社では珍しく寄棟屋根の建て方(上棟)があったので、本日は「寄棟屋根」についてお伝えします。
下の画像のように屋根の形にはたくさんの種類がありますが、
一般的な住宅では切妻屋根、寄棟屋根、方形屋根、片流れ屋根、陸屋根の5種類の屋根の形が主に用いられることが多いです。
屋根の形状によって、それぞれメリットやデメリットは異なり、住宅の印象も大きく変わってきます。
寄棟屋根ってどんな屋根?
棟(屋根の頂上部)から屋根面が4方向に広がっている形状の屋根を寄棟屋根と言います。
屋根が四方向に下がっていることで外壁が無駄に増えることもないので効率的ですし、家がどのような方角に建っていても対応できるのが寄棟屋根の特徴なので採用されることが多い屋根と言えます。
方形屋根も似た造りをしていますが、頂上部に棟が無く、ピラミッドのような形をしていますので区別が可能です。
安定感のある寄棟屋根のメリットとデメリットについてご紹介します。
<メリット>
・優れた耐風性・耐久性
寄棟屋根には、突風や強風に強いといった特徴があります。片流れ屋根や切妻屋根といった傾斜している屋根は側面が生まれます。
それに対して寄棟屋根は、4方向に広がる屋根面が、どの方向からの風に対しても受け流せるような形状をしています。
また、4方向に軒がある為、日差しや雨・風から外壁をしっかりと守ります。外壁の劣化も抑制することができますので、住宅を長持ちさせることにもつながります。
・落ち着いた印象の外観
寄棟屋根にすることで、落ち着いた雰囲気の外観にすることができます。毎日生活する住宅ですので、安らぎや安心感を求める方も多いのではないでしょうか。
どの方向から見ても重厚感と安定感がある為、どこか懐かしさを感じさせてくれる安心感があります。
<デメリット>
・他の形状の屋根と比べてメンテナンスコストが掛かる
4方向に屋根面がある為、棟や雨樋といった部分が多く存在します。その分、メンテナンスコストが掛かる場合があります。
また、切妻屋根などのシンプルな屋根と比べると、複雑な形状をしていますので、それもコストに関係してきます。
・太陽光パネルを設置しにくい
4つの方向に屋根面が広がっているため、日差しの当たりやすい面に設置することができやすいですが、屋根面の面積が狭いため、設置できる太陽光パネルが限られてしまいます。
屋根の形状以外にも、軒をどれだけ出すかで家の外観や雰囲気はかなり違ってきます。
たとえば、軒を出さないとモダンな雰囲気の家になり、一方、軒は出すほど落ちついた雰囲気の家になります。
軒があることで外観に陰影がついて家に落ち着きと高級感がでると思います。
ちなみに軒のあり、なしどちらかを選ぶ場合、できれば軒はある方が家にとって良いことが多いです。
たとえば軒があると雨や日射による劣化や汚れに強い家になりますし、軒があることで夏は厳しい日射を遮ってくれつつ、冬は太陽の角度が低くなるので軒があっても家の中に光を入れることができます。
このように軒のある家は四季のある日本の風土にあっています。
メンテナンスにかかる手間も軒のある家の方が少なくすむので、モダンや北欧の洋風の外観を目指すなどの理由が無い限りは軒の有る家にするのがおすすめです。
以上、今回は寄棟屋根についてお伝えしました。
寄棟屋根は、屋根が中央に向かって4方向から持ち上がる形状で、日本家屋でよく見られる伝統的なスタイルです。
落ち着いた佇まいと上品な美しさを感じさせるので、洋風住宅であっても和モダンテイストを取り入れたい場合には寄棟屋根がおすすめです。
本日はここまで。
それではまた次回♪
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