令和7年度ぐんま優良木材認証工場定期検査について
皆さま、こんにちは!
前橋・高崎・渋川を中心に、群馬で本物の木を使ったナチュラルで快適な家づくりをしている寺島製材所の田中です。
今週末は大気の状態が不安定により、警報級の大雨が予想され、各地で浸水、土砂災害など被害が出ているようです。
警戒区域の方は引き続き十分にご注意ください。
日曜日からはまた猛暑日が復活しそうで、熱中症にも気をつけなければいけませんね。
さて、今回は先日実施されました、ぐんま優良木材認証工場の定期検査(年に一度実施)の様子をお伝えします。
3mの柱材(10.5cm角もしくは12cm角)を検査材料に用いて、寸法基準(+1.5mm~-0.1mm)と乾燥基準(含水率20%以下)を満たさなければなりません。
そうなんです、12cmよりも数mmでも小さければ不合格になってしまうほど、基準が厳しいのです。


1本の柱に対して、2面を末口・中間・元口と3か所ずつ計6か所、ノギスを用いて寸法を計測します。
次に含水率を末口・中間・元口と3か所計測します。
含水率は現場搬入時で8%~12%で推移しています。
ぐんま優良木材としてはもちろん、水分量の安定といった点でも建てた後の不具合を抑えることができる水準です。

検査には関係ありませんが、簡易グレーディングマシンを用いて、木材強度も計測していきます。
重量測定部に試験体(木材)を設置し木材の重さを測ります。
木材の木口を打撃することにより発生した振動周波数を測定して、曲げヤング係数を求める装置です。
簡単に言うと、曲げヤング係数とは、木材の変形し難さを表す係数です。
数字が大きいほど強度があるとされ、杉材ですと、平均E70という数字になります。
写真ではわかりにくいですが、柱の4面にスリットが入っていますが、どうしてだと思いますか?
4面スリットとは、柱の四方の面すべてに細く浅い溝をつけてあげることで、無作為についてしまうひび割れを解消するというものです。
無垢の木(特に構造材といわれる柱や梁材)は表面への割れなどはどうしても出てしまうものですが、それを解消する方法として弊社ではこの4面スリットという方法を採用しています。
また、4面スリットは伸縮が均等に分散され大きな暴れを抑える効果があり、
乾燥時には4箇所の切溝から木材の熱が逃げるので、中心部、表層部とも均一に含水率が下がります。
検査の結果、特に問題もなく無事合格をいただき、ほッと一安心しました。
これからも品質の良い優良木材を生産して、安心・安全なお家づくりに取り組みます!
今回はここまで。
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