ウクライナ情勢による影響
皆さま、こんにちは!
前橋・高崎・渋川を中心に、群馬で本物の木を使ったナチュラルで
快適な家づくりをしている寺島製材所の田中です。
今日は関東地方で「春一番」が観測されたと発表があり、春の陽気となりました。
日中は上着が必要ないほど暖かくなり、絶好のお出かけ日和になったのではないでしょうか。
まだ朝晩は冷えこんで、日中との寒暖の差が激しいので、体調を崩さないように注意しないといけませんね!
さて、ロシアのウクライナに対する軍事侵攻は、世界を大きく揺るがせております。
ロシアのウクライナ侵攻を受け、ロシアの石油や液化天然ガス(LNG)のほか、世界一の輸出量を誇る小麦の貿易が止まる恐れが強まり、供給不安が広がっています。
すでに色々なモノの価格が高騰している中、おそらくエネルギーや食料の価格高騰は避けられない様相です。
ところでロシアの輸出産品として、木材も忘れてはいけません。
実はロシアは木材の輸出大国でもあります。
このロシアの情勢が、日本の家づくりにどんな影響を与えるでしょうか?
皆さんもご存知のように、昨年は「ウッドショック」と呼ばれる木材不足による価格急騰が世界を席巻しました。
今現在はというと、完全な品薄状態からは脱却しましたが、木材価格は高止まりしている状態です。
それからアイアンショック。半導体ショック。
様々な建築部材がなくなり、値段も高騰してるのはご存知の通りだと思います。
今回の「ウクライナショック」は、木材製品の供給に大きなマイナス要素になりそうです。
ロシアはカナダに次いで、木材製品の最大級の輸入先です。
ロシア産赤松やカラマツ製品以外にも、特に影響を受けそうなのは構造用合板のようです。
ただですら最も品薄な建材であり、ホームセンターでも販売制限のある状態です。
値段も2倍ほどに跳ね上がっており、仕入れ担当である私は、頭を抱えています。
こうした合板不足と高騰は、原油高による接着剤の値上がりが要因の1つですが、実のところ、ロシアの丸太原木への輸出関税率の引き上げの影響が大きな要因のようです。
丸太の輸出関税率は2020年に60%、21年に80%に引き上げられたが、22年には資源保護を理由に丸太の輸出が原則禁止になりました。さらに製材品にも輸出税を課すようになりました。
さらに、今回の経済制裁によるロシアへの送金停止でその製品輸入が難しくなる。というのが、ウクライナ情勢による影響です。
国産とされている合板の中には、ロシア材を原料とする製品も少なくないので、当面の間は品薄状態が続き、さらに合板価格が上昇していくことが予想されます。
このように、ウクライナショックによる影響は、昨年のウッドショックの再来となりえる可能性もあります。
現実的な対策としては、余裕をもって、早め早めの発注に努めていくしか手段がありません。
常にアンテナをはって情報収集に努めつつ、今後の動向に注力していきます!
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