皆さま、こんにちは!
前橋・高崎・渋川を中心に、群馬で本物の木を使ったナチュラルで快適な家づくりをしている寺島製材所の田中です。

今回は、先週ご紹介させていただきました竹中大工道具館に関連したお話をさせて頂きます。

昔の大工さんは上の写真にあるような様々な道具を駆使して建築をしていました。現代のように高性能で便利な電動工具や製材機などはなかったので、すべて手刻みで仕事していたことを想像するとかなりの労力が必要とされたでしょう。

現代の在来工法の建物の構造材は、プレカットと言って、すべて現場で組むだけの状態に加工してある事がほとんどです。大工さんが墨付け、手刻みをすると時間もコストもかかり、現代の建築にはマッチしないという理由がありますが。

ハウスメーカーさんではほぼ100%と言ってもいいくらいプレカットになっています。間柱・筋交など羽柄材(主に構造材を補う部材や下地に使用する部材を総称して羽柄材といいます)と言われるものまでプレカットです。大工さんに求められるのは、必要最低限の技術があればよく、納期に間に合わせることができるスピードの方が大事になってしまっているのが悲しい現実です。

その点、当社の建築は構造材こそプレカットをしていますが、羽柄材や和室などの造作材などは大工さんが現場で手刻みで取り付けています。

こういった墨付け・手刻みをできる昔ながらの大工さんは高齢化で少なくなってきており、大変貴重な人財であり、大事にしなければいけないと思います。

話は変わり、ちょっとした「うんちく」を2つご紹介させていただきます。

①昔、家を建てる現場には、棟梁と左官と右官がいました。棟梁は全体を統括して、左官は土関連の仕事を担当。そして右官は木関連の仕事を担当していました。つまり、右官は大工さんのことです。


しかし、棟梁が大工を兼ねるようになり、右官という呼び方は廃れて行きました。現代でも建物の壁や床を「こて」を使って塗り仕上げる職人さんを左官屋と言いますが、木を扱う木造建築の職人を「右官(うかん)」と呼ぶのに対して、土を扱う職人を「左官」と呼んだことから今でも左官屋と呼ばれるんですね。

②昔は下の写真のような大きなノコギリ(鋸)、おが(大鋸)を使って、製材していました。ちなみに、「おがくず」というのは、「おが(大鋸)でひいたクズ」だから「おがくず」だそうです。

大きなノコギリをおがというのは、「大(おお・おほ)」と「鑼(ががり)」からなる「おおががり」が略されたもので、「ががり」とは木を挽くときの音から生じた「大鋸」の異名であるそうです。

以上、長々と書きましたが、内容がまとまらなくなってしまいました(-_-;)

ざっくりまとめますと、当社の建物はハウスメーカーさんの工業製品のような組立式の建物とは違い、熟練の職人さんの手により造られています。
その違いを肌で感じていただくためにも、是非当社の建物をご覧に来て下さいm(__)m

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