先週に引き続き
皆さま、こんにちは!
前橋・高崎・渋川を中心に、群馬で本物の木を使ったナチュラルで快適な家づくりをしている寺島製材所の田中です。
新型コロナウイルスの暗いニュースばかりの中、本日、前橋市のサクラ開花日となったようです。
一週間後の3/26が満開となる予想です。
自粛ムードの中、お出かけしにくいかもしれませんが、気分転換にお花見に出かけたいですね。
さて、先週に引き続き、シロアリに関連したお話をさせていただきます。
シロアリのことばかり書いていますが、シロアリ駆除業者の回し者ではありません(^_^;)
シロアリは木を主食としているので、シロアリの被害は木造住宅だけに起こると思っていませんか?
シロアリは湿度の高い環境や、柔らかい木材を好むので、木造住宅で被害がみられるのは当然ですが、
鉄骨でもシロアリの被害にあう可能性があるのです。
木造住宅に比べればもちろん被害は少ないですが、鉄骨住宅だからといって安心してはいけません。
鉄骨住宅は柱や梁(はり)など、ほとんどが鉄骨(金属)で出来ています。
鉄やコンクリート自体はシロアリ食害を受けませんが、框(かまち)、幅木、敷居、畳寄せ、
床の間等の仕上げ材や、直貼りフロアー・間仕切枠等の下地材が被害に合う場合があります。
そうです。実は住まいの構造とシロアリ被害は全く関係ないのです。
木造住宅はシロアリ被害が怖いから鉄骨住宅にしないといけないと思うのは
間違った考えなので、木造住宅で建築するのをやめようとは思わないで下さい。
先週の補足として、木材の耐朽性と耐蟻性について
住宅に用いる木材は耐腐朽性は勿論のこと、耐蟻性の高いものを選択することが
建物を長持ちさせるための重要なポイントです。
特に、土台は、その環境から考えると、日本の大部分の地域において、
腐朽菌とシロアリの被害を常に受ける可能性をもっています。
樹種の選択にあたっては、耐腐朽性・耐蟻性の高い樹種を選択することが望ましいです。
住宅金融支援機構の発行する木造住宅工事仕様書には木材(心材)の耐腐朽性・耐蟻性比較表が表記されています。
耐腐朽性・耐蟻性の心材比較表
耐腐朽性、耐蟻性が大のもの ひば、こうやまき、べいひば
耐腐朽性が大、耐蟻性が中のもの ひのき、けやき、べいひのき
耐腐朽性が大、耐蟻性が小のもの くり、べいすぎ
耐腐朽性、耐蟻性が中のもの すぎ、からまつ
耐腐朽性が中、耐蟻性が小のもの べいまつ、ダフリカからまつ
耐腐朽性、耐蟻性が小のもの あかまつ、くろまつ、べいつが
弊社の使用している米ヒバは上記の表から耐腐朽性・耐蟻性ともに大変優れていますので、
土台には最適の樹種だと言えます。
いまだ多くのメーカーさんが使用されている加圧注入土台の米栂(べいつが)は薬剤注入する前は耐腐朽性・耐蟻性ともに劣るものです。
薬剤注入しなければそのまま使用できないものを土台に使用することは到底できません。
また、防腐・防蟻処理に使われる薬品は安全と言うデータがあるものの、
絶対に人間に害がないとは言い切れませんので、出来れば薬剤を使用しないほうがいいですよね。
以上の理由から、弊社は自信をもって土台に米ヒバを使用しています。
最後に皆さんにお伝えしたいのはシロアリ被害に合っていないかセルフチェックをして頂くことをおすすめします。
・蟻道(ぎどう)がないかチェックする
蟻道とは、シロアリが作る通り道です。
基礎の部分などに土で出来た細い線のような跡があればそれが蟻道です。
・湿気の多い場所をチェック
シロアリはとにかく湿気の多いところにやってきます。
玄関・お風呂・トイレ・キッチンなどの水や湿気の多いところは定期的にチェックしておきましょう。
玄関は実はとても湿気の多い場所なので要注意です。
・床下のチェックをする
床下に入って点検するのは、じつは素人の方でも可能です。
業者に依頼するとそれだけで費用がかかることがあるので、できそうならまずは自分で点検してみるのもおすすめです。
・もし家の周囲や庭などに不要な木材などが置いてある場合には、できるだけ早く処分しておきましょう。
なぜならその木材がシロアリの温床となり、巣を作ってしまう可能性があるからです。
ご自身でできる基本的な予防方法ですので、しっかりと確認し、対応しておきましょう!
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